悲しい訃報

2012年2月14日 日常
だらだらとHEROSでも見ようかとインタネつけたらこの報道で。

結構こたえた。


詳しくニュースを見てみたら,うちのパパと似たような死に方だな。
明日はパパの命日。

ここのところかなり感情的になりやすくなっているところにこれか~。

ボディーガードはわたしの最初のミリタリー彼、ジョニー君と一緒に見に行った映画。彼がくれたCDブックには、確かまだあのCD入っているんだよね。
あの頃は彼女がドラッグ中毒だなんてみんな知らなかった。

クールなかんじのホイットニーがかっこいいなあと思った。

アメリカに来て、彼女のこと、クラックヘッドとか薬中とか、ひどい写真が出回ったりしてた。
あふぉなおっとのボビーブラウンが、自分が男で彼女が「妻」と主張したいがためにいろんな女の人と子供作ったり、DVでつかまったり。

自分に自信がなく、ひもみたいな生活しか出来ない男に寄り添う彼女がおかしいと非難するメディアも声高だった。

日本ではスター扱いされてめちゃくちゃ尊敬されているシンガーもミュージシャンも、アメリカではゴシップのチャンスさえあれば、ピープルとかUSとかのパパラッチが執拗に付きまとって、これでもかとばかりひどい写真を撮りたがる。

そんなことは日本ではほとんど行われないことだから、(メディアの規制が厳しいせいか)来たばっかりのときはほんとびっくりした。そして同時にそういうすきだったアーティストのことを見るのはいやなので、CD買ったりするのもめったになくなった。わたしのワールドミュージック傾倒はそのせいかも。

いいじゃないか、ミュージシャンだって人間なのにね。普通のことを口にすると下品だとか言われて。

薬で意識が朦朧となったまま眠るように死んでいったんだろう。

うちのパパみたいに温泉に楽しく浸かっているときだったらよかったかもね。
でもうちのパパは心臓発作だったから苦しかったと思う。

アディクションで痛みをしのいでいる間に、死んでしまった。

そんな苦しい思いをしないで生きている方法はなかったのかな。残酷な音楽業界にもう一度足を踏み入れるのは怖かったって、どこかの島に移って娘とフードスタンプ(生活保護)でももらいながら、無名のひととして暮らすのが気楽でいいなってよく思ってたのよ、とオペラのインタビューでも言ってた。

10代20代30代って脚光を浴びて仕事ばかりで普通の生活が出来なかったんだから、うちもあるし車もあるし、夫も子供もいるから、もう普通の生活がしたかったの。

そのインタビュー見ながらすごい泣けてきた。

すごい才能を持ってたけど、このひと普通に生活したかった普通の人だったんだなあと思った。

普通の性格の普通の人であればあるほど、ずば抜けた才能を持つのは主になのかもしれない。

10代の子供のときに教会のゴスペルシンガーとして、舞台に立つようになって、私が歌いだすとものすごい大勢の人が、狂ったようになって、舞台に駆け出してくるのが怖かったから、よく目をつぶって歌ってたのよ、と言ってた。

光に背を向けて、人々を見たときに、光に当たった周りの人が見えてきて怖くなってくるというのは、本当のことかもしれない。

なんかすごく悲しい。


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