寒くなるにつれて一月のことが思い出されて、しんどい。
そういうことなんだと思う。

アパート購入の件で一回盛り上がったが、結局冷静になってみるとあまり割りのいい買い物ではなかったこともはっきりしてきたし、今となってはなんとなく
「盛り上がりたかったんだな」
という気にもなってきた。

しかし空元気も終わり、冬の寒さも近づいてきて、なんとなくだんだんやばい感じかも・・・と思うようになってきた。

あたしは大人だから何とかやっていけると思う。
でもやっぱり隠れている欝は私の足を引っ張る。
引っ張って、私の注意を引くのであるから、私は注意を向けなくちゃいけない。
過去の亡霊は私の中で生きている。
すべての人がいなくなっても私の中で生きているのでお弔いをしなくてはいけない。

喪失という引き金が引かれたときに、亡霊は私にその存在を思い出させる。
忘れていた?
私はまだここにいるんだよ?

私は亡霊が怖いので手足を縮めてさらに私の人生も縮める。
何も得なければ何も失うことはないから。

そうでなくて、ほしいものは得たいという方向に行かなくてはいけないけど。
ほしくないものと思っているものがいったい本当にほしくないのか?
ほしいと思っているものが本当にほしいのか?


そんなことを足踏みしながら考えてても始まらないと頭はわかっていても足は動かない。足は動かないけど足の下の時間という波はどんどん後ろに行く。気がつかない間に違う場所にいる。

まるで夢の中を歩いてきたみたいな気がする。

たくさんの夢の中。


違う土地と違う人に。
自分の夢と過去に起きたことの区別がつかなくなってきそうだ。

村上春樹のあの本、名前は何だったっけ?
現実が、だんだん夢に変わっていってしまう。
脳死状態に入っていくやつ。現実の知人達が夢の中では違う役割をしてて。


この夢もいつか覚める。
もうそろそろさめたいと思っていることを無視するのにも疲れてきたかもしれない。

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