においが

NYに戻ってきてからがくんと食欲が落ち、4-5日続いて5日目にはまじでどうしようかと思ったくらいだった。理由はにおいである。
食べ物のにおいが気持ち悪い。
果物とかにおいのない食べ物は平気。
でも肉類とかそういう類のにおいはものすごい気持ちが悪くなる。

そういう話を久々にあう日本のアラ友と話してて、嗅覚が鋭くなるのは怒りに関連している、という話を聞いた。
実はすごくおこっているのかもしれない、と。

確か去年の今頃は落ち込み最高期だったのに何も感じてなかった。今日栗パンを買ってふと思い出したけど、この栗パンを買ってジムのロッカーに忘れたり、てをやけどしたり、鼻ヘルペスになったり、セラピーやめたりものすごく暴れてた気がする。

とにかく不快だった。仕事だけはやめたくなくて、食事もなんか作って食べ忘れてたりした。

ね。

感情を切り離してたんだなあ、と思う。
抱えきれない感情はトカゲの尻尾のように切り離してしまう。
サバイバル術。
体で覚えた。子供のころからの。

パパが死んで、一番よかったことは、パパがもう誰も傷つけることをしないですむということ。おかげでやっと素直にパパを愛せるということ。

私はパパが好きだったんだけどね。
物心ついてパパがママになにをしているのかがわかって、本当に辛かった。

わたしとパパは相思相愛だったのにね。

これでわたしももう、悪い意味でパパと似てない人と付き合えるといいなあ。いいところは、世話焼きでわたしのこと好きな人。わたしのことかわいがってくれる人。

悪いところはわたしの境界線にずかずかと立ち入ってくる人。わたしは境界線のはっきりしない人の中で育ったから、自分の境界線が余りに強固。その境界線をぶち破るくらいの人がいないと、付き合えない。

そこが問題なのだ。
自分から歩み寄ることをしなければ。

同性なら全然大丈夫。異性との関係は本当に難しい。異性でも友達なら大丈夫。やっぱり、父との関係の中にあまりにも沢山の痛みがあるせいなのか。

わたしのものだから、これからも付き合って生きます。
子どもを作るのは、間に合わないかもしれないなあ。

それはそれで、仕方ないか。