父との別れ

2008年2月27日
実際に生きている父と別れたのは、2005年の12月18日だ。その日私はNYに戻る為に空港に両親で見送りに来てくれてた。父の一番仲のよかった妹の娘のいとこも着てくれて3人で見送りをしてくれた。
父は毎回、わたしがNYに行くたびに泣いて見送っていた。
その日もやっぱり泣いていて、私は父を抱きしめてほほずりした気がする。そうすると父は泣き声をあげそうになってた覚えがある。最後には、いとことハグをした。

父は私が見えなくなるまで手を振ってくれてた。
それが最後になってしまった。

その事はもっと整理が付いていると思ってたけど、やはり緞子の箱の中に入った父を見るたびに、ゴメンネ、と繰り返して泣いてしまう。

父は私がいないときにもみっちゃんごめんねってよく言ってたらしい。

父が泣いたのを見ると何故か悲しみと怒りがこみ上げてくるのでその感情を切り離す事で精一杯だった。

ごめんねって言う前に、何で謝るようなことをするの?

何で?

そういう気持ちがぬぐえなくて、怒りになっていった。
パパのああいうところが無かったら、きっと私達はとても仲のいい親子になれたのに。なんで?

でも十分仲がよかったか。

私のこないだの誕生日あたりのメールで、私が辛い二年間でしたと書いたことを父がとても気にしていたそうだ。

ママは
みっちゃんのこと一番気にしてたよ。
一人で頑張っているのに何もしてあげられないっていってたって。

と言う。

父の病んだ部分が私をセラピーや自助グループにつなげてくれたのは、やはり恵みだったのだなあとやっと心から思えるようになった気がする。

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