悲しくない

2008年1月24日
おや。

昨日仕事のあとにジェニーさんとこに一時間マッサージを受けに行って、その後SLAの女性ミーティングに。
その道すがら、突然

Aはパパなんだ。

と言う考えがひらめいた。

私はAをいつも母になぞらえていたけど、この私から離れない怒りと憎しみは一体なんだと思ってた。

手放せない。
手放すことができない。

昔もこんなことがあったなあ、と思う。
日本に住んでたころ、実家からひとつ駅離れたスポーツジムへ通ってその帰り道、人気のない冬の田舎の住宅地を歩いてたら、突然ひらめいた。

「鹿への思いは父への思いだ。」

そう思ったらぱっと鹿への執着は消えた。
きっとあれは日本に戻って約一年くらいたってからのことだと思う。多分、すでにアラノンにいってたかもしれない。

冷えた夜空の中でサウナと水泳のあとの高揚感と眠くなるようなリラックス感の中で突然のひらめきにぼーぜんとしていた。
そうだ今も冬。
そして私は14stを7AVから東に向かってた。この道はわたしがAのうちに住んでたころ、自分の落ち込んだ体を引きずるようにしてミーティングに通った道。つかれていても、落ち込んでても、惨めでも、この道を通ってミーティングに行くことをがんばってた。収入がないため、9Av からユニオンスクエアまで歩いて。寒くても。そんな風に自分を小さくしていじめてたのも、Aの影響でもある。あなたに愛されるには、あなたの邪魔にならないように小さく小さく、自分をちぢめなければならなかった。

私のおおらかさも美しさも、あなたにとっては脅威でしかなかった。

私が私であると、あなたは不機嫌になった。
私が私であると、あなたはそのあなたの枠からはみ出した私を罰した。
時には態度で、時には言葉で。
私が私であってはならないと言うメッセージはあまりにも懐かしく、まるで私は愛されているかのような錯覚すら覚えた。

あなたは父だった。

あなたへの怒りを引きずっていると思ったのは、私は父への碇を引きずっていたのだった。
あまりにもあなた達は似ていたから。

自分と他人を対等の人間としてみることができず、相手を自分より上と見て卑屈になるか、相手を自分以下と思わせるためにあらゆる手立てを使うか。

私はへとへとになっていた。
そのくるくるとまわるあなたの神経に。

あなたは父だった。
だから私は愛そうと努力をしてそばにいようとしたけど、できなかった。だってあなたは私が過去にしてしまった父だから。

過去はこうやって私の前に他人として現れる。他人として現れる私の過去は、私が学ばなければならないレッスンを教えてくれる。

今はシェリとマリーとエバとパムとアミラと私のセラピストがいてくれる。

私の携帯には、60人以上のプログラムの友人の電話番号が入っている。
新たにまた大学のときのクラスメートのエドの紹介で、インターンシップを始めるけど、それだって回復のひとつ。

過去は変わらない。
未来は変わる。

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