私は穴に落ちてたんだと言うことがわかった。

アラノンの書物の一部に

最初、道に穴が開いているのが見えなくて、穴に落ちてた。穴に落ちていたことに気づくまでしばらく時間がかかった。

次に、穴が開いているのは気づいたけど、よけ方がわからず落ちてしまった。這い上がるのに時間がかかった。

そのうち、また穴が開いてた。習慣だから思わず自分で飛び込んでしまった。這い上がるのが少し早くなった。

次にまた穴が開いてた。
今度は落ちないようによけた。

最後にほかの道を歩くようになった。

と言う回復の工程が描写されているの。

穴に落ちてました。
関係に入るとき、穴に落ちる!と思ったけど飛び込んでしまった。
だって、穴が開いてたら、しかも楽しそうな穴なら、魅力的な穴なら、私のことを好きな穴なら、落ちたいと思ったもの。

Aは、私の完璧でないところがまるで犯罪みたいに扱ってた。私は自分のどこが悪いのか、ころころと変わるルールについていくために必死だった。そのうち欝になった。そんで、必死にミーティングに通った。

Aにとっては、ビールを飲みながら運転することよりも、飲酒運転よりも、家の中がAの思い通りにきちんと片付けない私のほうがはるかに犯罪に近いくらい悪いことだった。

私は何も悪いことしてない。

私はドラッグに手を出したわけでも、アルコール中毒になったわけでも、飲酒運転をしたわけでも、人を殺したわけでもない。

私は私であり続け、辛い状況の中で必死に自分を守ってきただけだ。

でもAにとっては私が「問題」であり、それはなにより私が、自分ではコントロールのできない病んだ家庭に育ったからだと言ってた。自分はドラッグに依存してたことも、それを売ってたこともあるけど、彼はたくさんお金をかせいで、家の中をぴかぴかにしているから、私が問題なんだと言ってた。

わあ。

そして私はそれを信じてた。それを信じてAの言うとおりにしていれば、私の手に入らなかった愛情と加護と家族が手に入ると信じてた。

依存症者の影響には私は無力であったわけだけど、彼の元にとどまればとどまるほど、私の世界はくるっていったわけだけど、それを何とか持ちこたえようと私はよく、戦った。

私をとるか、Aをとるか。
私には、ゆがんだAを変える力もなければ、得たかったものを再び手に入れるために状況を変える力もない。

私は、私を守るために、でて行かなくてはいけなかった。

今になって昔のことを考えるのは、昔のいいことを思い出すのは、今私が安全だからだ。
昔、安全でなかったころ、必死にAの狂ったルールについていこうとしてたころ、いいことなんか思い出せなかった。

私は今、安全で、ドラマの中にもいなく、自由で、体重も減って身軽だ。

Aが繰り返し言う、
「君は僕とはなれたほうがうんと幸せそうじゃないか、どうして僕といたいって思うの?」

それが辛かったとAは言ってた。でもずっと、君が幸せになるなら、それが一番いい。と言ってた。

what do you want from me?
の答えはいつも

i want you to be happy

だった。

私もいつか、Aに心から100%そう言えるといい。

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