だから浮気じゃないもん!

と、もん!と”ん”が上がり気味に。

昔々鹿と別れてたころ、一瞬二股かけてたほうの一人に連絡を取ってみた。もう一人は国連勤務南アフリカ産まれのイギリス人、で、もう一人は今日の彼。フィリピン人。
以前の回虫日記の読者ならわかるのかなあ?

NYに帰ってきてこの人には連絡を取ろうと思ってた。一度電話して、メッセージ残さずに切った。(これは去年の夏か秋だったと思う)それから、一ヶ月まえくらいかな、に電話した。ちょっとしゃべってそれっきりだったけど。アレルギーが治るまで待ってたとかいっている。私と彼が付き合ってた(?)のは彼のアレルギーが頂点だった同じ5月ごろだった。

相変わらず、うまく笑わして、うまくからかわれて、うまく自尊心をくすぐられた。やさしい、っていうか、その気なのね。彼は今シングルらしい。でもうまーくさらっと、「で今彼氏は何人いるの?」と話の合間に基本をちゃんと落としていく。私は私で、「一人だけだよ」と答えた。その答えに態度も変えずにちゃんと話していってくれる心強さ。

彼は頭がいいから、本当に頭がいいから、私が混乱しててもちゃんと待っててくれる。でも、なんか怖かったんだよな。
待っててくれる、その待っててくれさが怖かった。だから一回のだめだしで、なんかだめ!って押し切った。

ほんとはかなり好きだったんだと思う。怖かったけど、バウンダリーのあまりない人系で。

でも私の悪い癖は、自分が頼りないから(見た目でなく、内面です)こう、みっちり近くにいてくれる人を求めてしまうのだ。そんで、近くにいられるとパニックになって暴れだしたり(これも内面)思いっきりあっちにいって!と蹴っ飛ばしてしまう。

だからある程度「絶対一緒にいないだろうな」って人のほうが安心。でもなんで、今彼に電話したんだろうな。

Aの電話の件、誤解だった。二個電話を新規にもらってきたんじゃなくて、一個Aは自分の分を新しいのアップデートして、古いのを私にくれようとしてただけだった。私はなにを勘違いしたのか、「電話二個あるから」と言った言葉を新規に二個だと取り違えた。

そのせいで腹を立てて、おかげで言わなくてもいいことをいってしまった。(何でアシスタントの人を雇って私を雇わないの?みたいなこと。)

Aとのことは仕事が元だった。仕事のことを助けてもらいたかった。ビザをサポートしてくれたけど、実際の仕事はぜんぜんはいんない。それを私はなんだか、罠にかかったみたいな気持ちになっていった。

思わないようにしているんだけど、子どもが欲しいとか言われたり、アシスタントの子が赤ちゃんを連れてきて仕事してたりすると、プレッシャーが膨らんできた。

私はママのように子供を産まされて、女中のように家事をする、無料奉仕をする、「妻」というものにならされるんじゃないかと真剣にびびる。

私がこのように家事とか結婚とかをネガティブに考えるのは、両親の影響だけど、子供のころ母親が「私は奴隷じゃないのよ!」って叫んだ言葉や「女中みたいに扱わないでよ!」って言い放った言葉は私の頭の中にしぶとくこびりついている。

結婚したら、女中になって奴隷になるんだ、女は。って思っている。他の誰にも起こらなくても、私には起こるかもしれないこと。

ずっとそう思ってきたんだ。だから、今もそう思っているんだ。

結婚するのなんか怖い。

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