私は今、仕事が暇なので今日は休んじゃいました。
隣の派遣さんに(同じ派遣会社に所属している、でも彼女は庶務、私は翻訳）「私暇だけど、休んじゃいけないかしらー」といったら「だめに決まってんじゃん」といわれて「何で私があんたに言われなきゃなんないわけ？」と思ったが、めんどくさいから黙って当日になって休んだ。
だーってさ、僕は渡米の用意など忙しいんだよーん。
今日は思いがけず姉と語った。
いろいろ語って、なんか泣いてしまったりもしたけど、よかったと思う。姉は病気だけど、いつも私の行く末を心配してくれるんだよ。コンセントーISBN:4344401808 文庫 田口 ランディ 幻冬舎 ￥600ーにもでてくるが、病気になる人って純粋な人が多いそうだ。私の姉も、そうだと思う。それだけに彼女のことを考えるとつらい、というかかわいそうだ。かわいそうというか、きっと彼女はとてもいろんなことが怖いんだろうなあ、と思う。それがつらい。
でも私の姉ってすごいんだよ。発病して、薬の副作用と戦いながら、ヨーロッパに二ヶ月も一人でユースホステルを泊まり歩くは、夜間の大学を卒業するは、引っ付いたり分かれたりして最終的には思い切れなくていじいじしている妹(私ね)を尻目に、あっという間の電撃結婚したりした。私は時々、彼女が病気でなくて、自分のエネルギーの使い方をコントロールできていたら、とてもすごい人だったのではないかと思う。そしてすごく優しいのだ。その優しさは、子供のような優しさなので、余計に不憫さが増す。
そして今日も、「いい人を見つけて子供も生みたかったら生んで、幸せになってほしいって思っているよ」といわれた。姉はとても子供が欲しくて、でも結局はできずに、離婚をすることになってしまった。もう一人の姉にできた甥達の事もそれはそれは可愛がっていた。
大きくなった彼らは姉の言動が尋常じゃないことに気づいてしまって、もう寄り付かなくなってしまったけど。そのことも「オムツ替えてあげたり、おねしょされちゃったりしたけど、すごく可愛くて、自分の子供が欲しかったんだー。今はよその人みたいに振舞われちゃうけど、いい思い出だったんだよね。」といってた。
でも姉はとても強い人なのだ。
生きることに希望を失っていない。私なんて、なんて甘いんだろう、と思った。私たち家族は姉のそんな「やる気」にとても救われていたのだという事が今わかった。
私は姉に小さいときからすごく可愛がられていた。
姉は発病する前、本当に均整が取れていて、かわいらしい女の子だった。
もしも神様がいるなら、なぜ姉を病気にしたのだろう。
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