だっけ?

アメリカでは結構知名度が高い。私の周りはメンタルな人が多かったからかもしれないが・・・。

ショックなことがあってから、時間がたってからも、その時期になると不思議と落ち込む、感情的になる、などのストレス症状がでるとか。

私の昔のルームメイトは子供のころに死んだお姉さんの命日のあたりになると、どうも調子がおかしくなる、といってた。

私もちょっとおかしい。かもしれない。

信じられない、事が起きた、日のことは、忘れない。

それは悲劇とか、名前のつくものではなくて、
「今日という日は昨日までとまったく異なる日である」という、当たり前だけど、通ったことのある人でないとわからない、安定、継続、毎日同じ日常、というものが自分たちの空想の産物である、と実感した瞬間だから。

私も日本でTVを見ていたら、わからなかったと思う。そしてTVで見る戦争は、血を流さない。

でも、安全、なんて絵に描いた餅なんだよ、とおもう。

この国の軍隊の予算は上から数えたほうがうんと早い。イギリスの次だったような気がする。標的にならないという保証はない。この国の人はただおびえて逃げ惑うのではないか。

グラウンドゼロで息子をなくした老夫婦が自分の書いた短歌の本を一生懸命宣伝していたように見えた。

自分の人生にこの先華々しいことなど何一つ起こらないおいた父親は、死んだ息子にあてた短歌集で一山あてたいのか?と思わせるような露出の仕方。息子の名前が呼ばれる間にも日本のメディアのデリカシーのかけらもないインタビューに答えることで精一杯だ。メディアも,「おまえはそれがのぞみなんだろう?」といわんばかりに、息子の名前が呼ばれるときにインタビューの時間をとったのだろう。どちらかが泣き崩れたらシャッターチャンスだとでも。

自己顕示欲を持つことが悪いのではない。セレモニーと呼ばれるイベントにでて、時間をかけて作ってであろう、ポスターのようなプラカードを掲げてアピールする遺族は現地の人間には珍しくないもの。

だけどただ、そんな人たちの姿は浅ましく、死んだ人々よりも、心底悲しくわびしいと思う。

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