神社でじっと

してみた。
面接の帰り、夜な夜なぎゃーじんだの何だのが集まる周辺には意外に寺、神社は多く、そこの神社でじっとしてみた。
気持ちを自分に集中して。
悲しい気持ちを通り過ぎるのを待つ。
ひたすら待つ。すーはー息をしながら。体を前後にゆっくりゆすりながら。

向こうのシーソーに座ってすずめに飯を与えていた兄さんは、どうやら何気にこっちを伺っていたようだった。でもどのくらい時間がたったか、目を開けてまっすぐ前を見たら、すずめが地面の砂に手のひらサイズの穴を掘って砂浴びしていた。その様子が可愛くて、瞬きをしないでみていたら、視界がリズミカルに緑色になることに気づいた。あれは網膜の血管の色の反対色ですな。

私がぼおおおおおおおおおおおっとすずめの砂浴びを見ていたら、きっと不振げに見ていたであろう、餌のお兄ちゃんが立ち去った。私も妙だがあんたも妙だ。と瞬きしないですずめを見ながら思った。

でもおかげで立ち直った。様な気がする。

昨日おとといの怒涛の里心はどうしたんだろう。こういうときはいろいろなことが大げさに響く。それがつらいけど、できるだけ心を静めて感情が過ぎ去るのを見ていくことしかない。

今、できること、と決めたことをやるしかないのだし。